3341のうた
りこ

体節をへし折る
感傷の季節に浸る

まだ青いからだを隠し込んで
いやらしい思い入れを隠し込んで
登校、あいさつ。

異性ということばに
ときめきを感じる
つかいかたは知らないのだけど
あなたという人に用いてみせた
はずだったのに

秋波、
わたしは、
色めいたものなんて
持ち合わせていないから
その目には何も帯びない

満たされないという言葉で
満たされいる
わたしの欲望とか感情やらが
刺激される

あなたの前では
おりこうさんでいる
可愛いわたしはしにました
あなたの361には反応しない
見向きもしない
(背中にだけは一点を注いでしまうけれど)


帰り坂で口ずさむ3341のうた
横目で燃える色の公園
うずくまる遊具に塗り付けられた秋


登下校、おしまい。


自由詩 3341のうた Copyright りこ 2012-11-04 20:15:02
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