まっすぐに。
元親 ミッド

思い出の中に君の顔を探してみるよ。



それは遠い日の記憶

君はいつも笑っていた。

くだらない冗談でふざけあって

些細なことでもおかしくて

君から僕が目をそらしたら

君は僕をつっついて

それから悪戯っぽく笑うんだ。

そんな笑顔の君ばかりを思い出す。



泣かせたこともあった。

遠距離恋愛だった僕らには

帰りの見送りは辛かった。

青森空港のロビーで一人見送ってくれる君。

だけど君は涙を拭いて

精一杯の笑顔を作って手を振った。



たまには真顔でみつめあったりしたけれど

それから君は恥ずかしそうにうつむいて

やっぱりふざけて

二人で笑った。



そんな記憶に

君の横顔はひとつもないなぁ。

君はいつでもまっすぐ僕を見てた。

笑顔のときも

泣いてるときも

まじめなときも

ふざけてるときも

やっぱり僕を見ててくれたね。



思い出は優しすぎるよ

どんな現実があったって

だから

僕は今も歩くよ

あの日々の

君の笑顔を胸に抱いて

これからも歩くよ

あの頃の

優しさをココロに刻んで



思い出の中に君の顔を探してみるよ。

そうしてこれからも

歩き続けるよ。


自由詩 まっすぐに。 Copyright 元親 ミッド 2012-11-02 12:02:31
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