飾りの無いもの
番田 


無造作に切られたような心が
例えば 何か そこに投げ出された散らばりが
僕は好きだった気がするのだ 庭の
手入れの行き届いた 花よりも


街は作為に満ちていた気がする そこに
目を見張ることがあるような花よりも
草むらの中に咲く雑草の方が美しい
見られた日は 一日が うれしくなる


素直に生きればいい
そして 頭のはげ上がった小山のようになって
笑えばいい 好きに また
そこに 草木を 生やせばいい


自由詩 飾りの無いもの Copyright 番田  2012-11-02 02:47:42
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