RPG
ドクダミ五十号




一皮剥いても不毛な大地を他所に

厚い皮を渡り歩いて生きなければ

あんたの代わりに鋼鉄の腕が動き

破壊と新たなる上っ面を創造する

幾ら俯瞰出来るとは云え笑えない

なあ、そうだろう?神様とやらよ

薄っぺらい隔ての向こうを無視し

己が身の安泰をひたすらに祈って

無関係と言う名の武器を振るいつ

どんどんと進む物語の主人公だな

中々面白そうなRPGゲームだね

結局の所あんたは遊んでるだけだ

なあ、そうだろう?神様とやらよ

俺は軽い目眩のせいでこうしてさ

空中回廊から事を眺めているけど

あんたは更に上から眺めてるのか

どうだよ気分は?前夜祭開けの朝

薄ら曇った空の下で進んでいるよ

どうしてもゲームオーバーなのに

キャラクターはどうにも出来無い

畜生めそれでも物語は進むんだぜ

目眩が収まった俺も魔法の杖握り

ゲームオーバーに向けて歩むんだ

ほい、笑ってみなよ、全能者さん

忌々しいったらありゃあしねえぜ


自由詩 RPG Copyright ドクダミ五十号 2012-11-01 05:26:48
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