私はヘルメスの鳥。私は自らの羽を喰らい、飼い慣らされる。
あおば

                         121027



本当かなと思ったら
本当だった
なんで今頃と
不思議に思うのが当然で
根拠の由来を問う私の疑問は
8900円の投資が惜しいから
まだ測定してないのですがの経済性に押し切られ
聞き耳を立てた市の依託業者の話を総合すると
民有地に関しては空白で全く分からないのだという
市が管理する公共用地では格別の有意な値は検出されていないから
民有地でも安心してくださいと言いたそうな広報のデーターを見つめるが
空白地の住民である私は果たして安心してよいものかどうかまだ確信が持てないのです

過ちは、最初で最後のつもりでいても再帰しがちなものなのだと知っている
その理由は、心理的にも力学的にも説明できそうだが
聞く耳を持たない頑迷なクレーマーに対抗出来るだけの説得力は無さそうなので、
頭から信じようとしない人にはなにも言っても効果が無いものだなぁと、思わず手を後頭部にそっと当て今朝の寝覚めの判定をする

アイディアがあるところには聡明な鳥が坐り
美しい鳥は大地を滑らかに耕すように飛んでいく
泥棒と綽名された黒い鳥も土曜の今朝はお休みのようで
リサイクルゴミを収集する市の委託業者の2頓車が横町に頭を突っ込んで
なにかを物色するように忙しい音を立てている
訴訟に疲れた技術者が居なくなり
いつのまにか勝者も退陣して
名前だけが今も残る
おぞましい感触だけの机上の紛い宝石箱から放射する美しい光に蓋を開けて内部を見ると
黒いビロード張りも歪んでいていかにも安物で低賃金故の粗雑な仕上げにため息をつくほどだが、この中に1/4カラットでも本物の紅玉を納めたならばため息も紛い物ではなくなって鈍色のブリキ板も銀板になり
由緒ありげな名前も付いているかも知れない
情報量の過多が消し去った数多の光の底に堆積されたため息の痕跡をあるもののように吹き飛ばそうとしていると
おきにいりだがきたないばしょだぜと
天井裏に案内された

タイトルは、caseさん




("http://anapai.com/tanpatsu/goru/" target="_blank">http://anapai.com/tanpatsu/goru/
初出稿の2行を訂正。)






自由詩 私はヘルメスの鳥。私は自らの羽を喰らい、飼い慣らされる。 Copyright あおば 2012-10-27 22:26:45
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