どこかに引っ越し
番田 


僕は逃げてきたのだ
目の前に 消えそうな夢を 見ていた
色々なことから そして  
僕は いつも 逃げ続けていた


いつもの投げやりな顔で
僕は支払わされたばかりの罰則金を噛みしめさせられていた
出来ることなら 今すぐ この街から 出て行きたい
だけど いつもの スポーツクラブの中から僕は出てきた


帰り道は いつになく とても 暗い
大型スーパーの看板の光を横切っていく時
新しい仕事は僕には向いていないように思わされた
だけど バス停の看板を目指して 僕は歩いた 


自由詩 どこかに引っ越し Copyright 番田  2012-10-24 02:29:28
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