野生本能
朧月

期待しないように
どうせだめだって想っていれば
傷つかない
そんな壁づくりにいそがしい

なんにもしない夜
できないわけじゃない
のも いいわけ

明日にゆけないと
それはそれで困るから
やりきれない気分を
眠ることで忘れる

飲んでしまうってことは
ある意味とても有効で
冬のせいにしてしまえば
簡単にだきあえる

あったかい毛皮を人も
もったままでいればこんなに
泣かないでよかったのに
なにを代わりに手に入れたのだろ

戦いにゆこう
あきらめないでいよう
無様に負けることで
また立とうとおもえるから

笑っていよう
悲しいから
君のことを想い浮かべて
笑っていよう



自由詩 野生本能 Copyright 朧月 2012-10-22 21:34:10
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