便所
不老産兄弟

理想と現実の間にはいくぶんの開きがあるように思える
ありえない話だが
どうしても上ばかりみていると
未来に足下をすくわれてしまうので
立ち位置を変えながら存在していく必要が木々にはあるので
最終的には芯がどこにあるのかに行き着くのだけれども
僕はまだ大丈夫心配いらないよ

二つのぱのらまが開放されるここ女の森で
力は均衡を崩しくろもぞみます

男と女を共にすることのないここ女の森で
その手はまだふるえている
ふるえている
ふるえている

僕の目の前を通り過ぎるの時
君は確かにブレーキを踏んだ
フロントガラス越しに見えた
その顔は笑っているようにさえ消えた

理想と現実を共にすることのない女の森で
赤いマスタングの少女のほとばしる
ほとばしる
ほとばしる

ほとばしれ


未詩・独白 便所 Copyright 不老産兄弟 2004-12-16 14:39:08
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