少年世界
吉岡ペペロ

からっぽの溝に鳥が死んでいた

学校の帰り道

それだけでしょんぼり出来た

世界は知らないうちに壊れていた

世界はこころそのものだった


誰彼かまわず挨拶していた

たぶん頭のおかしな少年だった

いつも不安だった

いつも護られていた

知らない町のお神輿を夕方までかついだ

淋しかった

けれどどうにかこうにかなっていた


からっぽの溝に鳥が死んでいた

学校の帰り道

それだけでしょんぼり出来た

世界は知らないうちに壊れていた

世界はこころそのものだった







自由詩 少年世界 Copyright 吉岡ペペロ 2012-10-12 00:06:53
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