秋空読み
もっぷ

意味のないのが意味かもしれない
日常積み重ねてゆきながらいつか
ひとは壺に収まるかなしいねとか
本当に思えるかないまこのたった

いま、に

考えているのは絶対に目の前にあるのは
それは手で掴んでいる秋のコートの裾だ
ってことわかってるのかなと自分に問う
ちいさな夜がひとつ転がっておりまして

それは目の前の

、なぜこだわるのと容易く声かけてくる
きみは誰なの今夜こそ現われてよずるい
ずるいよいい加減解放してよわたしをと
こころのなかではどこにも行ってほしく

ないが真実

かなしみ、とキーを打つということに
慣れ親しんで親しみすぎていつか目を
閉じてすら打てるようになったことに
気がついたよ/かなしみ、かなしみ、

いつも問われたら

かなしみ、かなしみ、かなしみ
と簡単に言える努力はいらない
あっけないコミュニケーション
にうつつを抜かして、ほらほら

うつつ、を?

わたし気が変わった
とっても気が変わった
うんと気が変わって変わりすぎて
こんにちはがとっても
大好きになったよ嘘だよ…


自由詩 秋空読み Copyright もっぷ 2012-10-10 22:04:22
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