訪問者の刻印
朝焼彩茜色

初心に還る 感情を空気に混ぜ 吐き出す

招かねざる訪問者が 青唐辛子を持って来た

甘口の私は 避けたい感情の皺を眉間に寄せた

招いていない 呼んでない

訪問者の青さ 初心に分かち合おうと意志ですりつぶす

招いていない 呼んでいない

口論できない甘口の私は 念じ祈り瞳でセリフを叩く
空気にしか溶かせない感情 軌道を持ったことのないはけ口

運命が気安く招いた 分かち合いたい訪問者

甘口の私の色を 夕日の影から眩しい青にすりつぶした
変えたい意思

私が優柔不断に招いた 分かち合いたい訪問者
自ら持って来た青唐辛子が目に沁みる

喧嘩の後の感情だけが導く 初めての軌道 拓けた道
変えたい意思

成長せざるをえない終えない昇りつめたい
初めての軌道 初心への拓けた道

深呼吸が整いはじめる頃

私が確かに招いた 訪問者
嬉し涙を私に示した


自由詩 訪問者の刻印 Copyright 朝焼彩茜色 2012-09-26 16:45:06
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