& bottle
アラガイs


昨日という忘れ物を探して僕は行く先を見失ってしまった 。

みつからない理由が思い出されるのは砂浜かも知れないと海へ向かう 。

干からびた岩場の上に白い鷺は羽を休め、若い母と子が浜辺で遊ぶ 。
today
…水平線は眩しくて何も見えない…
昨日の顔が水差しに映し出され
、突然、見なれた景色が空を染め上げていく 。

促されるように花屋の軒先で立ち止まり、月曜日に壊れたものを考えていた 。
bottle
限られた部屋の隅で探し物はみつからず、ただ花束を飾る
凪がされたものは何処か知らない街へ辿りつき
僕は昨日という宛名だけを思い出していた 。













自由詩 & bottle Copyright アラガイs 2012-09-26 13:35:04
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