とぐろのなまえ
梅昆布茶

それぞれの許されない世界は
こまるかもしれない

パートのないオーケストラは
ハーモニーを奏でない

ぼくは遇いたくない人間にはあいたくないと
思っている動物

話したくないのはぼくが話したくないという
ぼくの主観だ

主観にコメントされてもこまるし
コメントを強制されるのもごめんだが

とぐろを巻いていかくするとぐろには
対処法をもたないばか者だ

とぐろになまえをつけてもとぐろだし
ぼくも(笑い)ていどのくくりのとぐろではある

わたしの正論どうしがいくら打ち合っても
刃こぼれするばかり

こどものころのちゃんばらは
とうに忘れたし
世の中にはわたしが溢れているのだから

とぐろはとぐろ
いさぎよくわたしと言うとぐろになって
眠りこけたいとぼくは
思っている






自由詩 とぐろのなまえ Copyright 梅昆布茶 2012-09-23 07:10:58
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