チルドレン
平井容子



ここがセンタ

底抜けの青

森の色した舌を抜き
口のあるかたまりに食べさせる
らーーーーーーーって笑っている
魂あるいは
原子



ラヴ



手の中で数珠がこすれる
ランダムに選ばれては消える
あの淡いもの
なにか
とても良い香りのする突起

忘れられてもいい
むしろそうしていたい

いじりたおされた草のうえで
転びながら笑っている
切れた頬に走る
水路で
スゥ
サイド 

エシレバターに
指がめり込んでいくみたいに
わーーーーーーーーーーーーーーーーーーって
降りていく
かなしみと
ここへ


神さま、
のけぞる
銀河にさらしたのどが
歓びで裂ける




自由詩 チルドレン Copyright 平井容子 2012-09-20 04:24:06
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