天使の祈り
夏美かをる

真夜中
娘の背中をさすりながら
ただ一心に祈る

他に何も要らない
何も要らないから
ただこの子の咳を治して下さい

今この瞬間にも
地球上のどこかで
同じように子を抱きながら
透き通るような祈りを捧げている母親が
幾千、幾万といるのだろうか・・・

母となって初めて知る
それぞれの母の祈りの
一途さと
清らかさと
強さ

天使を生んだ人もまた
天使になっていくのかもしれない

そんな天使の祈りに包まれて
青く美しく輝く地球(ほし)
その地球(ほし)を優しく見つめる瞳の存在を
殊更信じて止まぬ夜

どうか どうか
ただこの子の咳を治して下さい


自由詩 天使の祈り Copyright 夏美かをる 2012-09-11 14:14:53縦
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