日本と韓国と中国
Ohatu


 こんなに醜い洗脳が、実際に行われるとは思わなかった。
 それぞれの国が、貧富の格差に伴って抱えた怒りを、
 ともかく外へ向けさせようと必死だ。

 誰かが誰かを悪者にし、いがみ合うよう仕向け、
 そのいがみ合う底辺どもからそっと甘い血蜜をすする役人たち。
 政治家たち。

 そして、そんないざこざは、無いかのように、おもしろおかしい
 ポエムを書いて過ごす詩人たち。

 韓国では末期状態の首相の人気取りに使われ、日本では「近いうちに
 解散」できない理由に使われ、かわいそうな竹島。
 
 中国では反則的共産主義体制を守るために使われ、日本では
 怪しい知事の人気取りに使われ、かわいそうな尖閣。

 そして、興味の無い日本人。

 朝鮮人出ていけ、としか言えない日本人。

 韓国国債暴落のような嘘を平気でつく日本人。

 俺は日本人だから日本人はまともであって欲しい。
 他の国の話は、その後だ。

 日本というのは、こういう国だったか。
 答えてみろ、日本人。
 日本人はこういう民族で、日本はこういう国だと胸を張って言えるのか。
 よその批判は、その後だ。
 
 貧すれば鈍すとはよく言うが、戦後貧しかった日本人でさえ
 これほど愚かだったか。

 これほど愚かに自国を辱める世代を、俺は過去に見ない。

 深く反省したい。
 深く恥じたい。
 そして微かに期待したい。
 日本とは、日本人とは何であるか、詩人たちが語る日を。
 詩人の言葉が、心を打ち、みながそれを思い出す日を。













自由詩 日本と韓国と中国 Copyright Ohatu 2012-09-02 23:00:17
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