友へ捧ぐ

そして 魚たちは 空に帰り
草原には誰一人としていない 
病床の友人に届く 初秋の夕空
秋めいてバラ色 

辺りの夕闇は喜びと悲しみから織り出され
森の上の紅は彼の存在を讃えた
満月は異次元からの贈り物
そして彼は空気に溶け込む


自由詩 友へ捧ぐ Copyright  2012-09-02 11:10:11
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