官能ラプソティー
乙ノ羽 凛


「人の温もりがないと眠れないの」
と始まった添い寝生活

真夜中のチャイムが鳴らなくても
ヒールの音で君だってわかる

高鳴る鼓動、加速する想い
そしてドアを開ける

俺のTシャツを着て寝る準備を始める君
ダボダボのシャツからチラチラと見せる太ももや胸

俺の欲望が疼くキミヲダキタイと

「後ろから抱きしめて」
と言う君の指示通り俺は優しく抱きしめる

今日はこっち向かないんだと落ち込む俺に
君の寝息と君の温もりが拍車をかける

小さな肩ですうすうと立てる寝息
それさえも俺を欲情させる

髪から香る匂いも俺を苦しめる
汚したい果てさせたいと

君がこっちを向いて寝るときは
抱いてのサイン

君は乱れて頬を染まらせて出す声も
俺に滴る汗も散っていく汗も

堪らなく官能的で
狂おしい位、君が愛おしい

変な関係だけど君が満足してくれてるならいいんだ
でも君が深い眠りについた時に背中に指でそっと

好きって文字を書いてるの君は気づいてる?


自由詩 官能ラプソティー Copyright 乙ノ羽 凛 2012-08-28 18:32:41
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