不恰好にしかこなせなかった
kauzak
ぎこちない科白
きれぎれの言葉
不恰好にしかこなせなかった
それを悔やんではいないけど
空は高く陽は眩しく
気温はうなぎのぼり
夏
言葉を交わしながら苦しくなる
必要なことしかしゃべれない
独り言の延長のような会話
それが僕だ
それを恥じ入ることは
しないと決めたけれど
街灯のない道
月の光
薄い闇の中に身を置いていると
安らかな気持ちになる
何もない
ただここにいる
ことを許されている幸せ
不恰好なまま生きていく
自由詩
不恰好にしかこなせなかった
Copyright
kauzak
2012-08-26 23:15:31縦