残暑
mugi




いくつかの言語がすでに死滅した
午後だった、そして花が散ってい
た、なんの動物のものかわからな
い(おそらく数種類の動物の)い
ろんな部位の骨をあつめて、鑢で
みがいていた、瞳をもたない花が、
死んだ動物の眼差しでわたしをみ
つめている、気がつくと、上空を、
鳶やら鷲やらが旋回をはじめてい
た、幼いころのあなたが、わたし
のあたまに花冠をそっとのせると、
鳥たちは石となって湖におちた、
彼らはいずれ貝になるのだとあな
たはいった、








自由詩 残暑 Copyright mugi 2012-08-19 12:47:40
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