小さい時には青い服
朧月

最後まで赤くならなかったトマトが
意地はって
枯れた茎にひとりぶらさがってる

青く固く
だけどひかって太陽に照らされてる

お前の気持ちもわかるよ
横目でそうおもった

柔らかく笑ったら
取り残されたりはしない
そんなのわかってて
それでも 
赤くなんかなれないままで
来てしまうときがあるよね

頭をたれてる青いトマト
君のことは私が忘れない


自由詩 小さい時には青い服 Copyright 朧月 2012-08-18 07:44:00
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