ある夕方の道
吉岡ペペロ



ベッドサイドの窓ガラスをふく

よくなれよくなれ、そう呟きながら

するとそれは突然

いつも綺麗な景色をありがとう、という呟きに変わっていた

と、その瞬間

まもってくださいまもってください、そんな呟きになっていた

つぎはベランダの窓ガラス

つぎはリビングの窓ガラス

ふくところは移っても

よくなれよくなれ、だったのが

いつも綺麗な景色をありがとう、に変わり

まもってくださいまもってください、と最後には呟いていた


もし窓にガラスがなかったら?

電気の発明よりガラスの発明のほうが凄い

そんなこと考えながら

夕方の道を見つめると人間がいた


ベッドサイドの窓ガラスをふく

よくなれよくなれ、そう呟きながら

するとそれは突然

いつも綺麗な景色をありがとう、という呟きに変わっていた

と、その瞬間

まもってくださいまもってください、そんな呟きになっていた

つぎはベランダの窓ガラス

つぎはリビングの窓ガラス

ふくところは移っても

よくなれよくなれ、だったのが

いつも綺麗な景色をありがとう、に変わり

まもってくださいまもってください、と最後には呟いていた


携帯写真+詩 ある夕方の道 Copyright 吉岡ペペロ 2012-08-03 09:36:01
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