雨降り
1486 106

窓を叩く水滴の音
静かな部屋に溢れて
今は遠い場所で暮らしてる
貴方を思い出した

インスタントコーヒー
寂しさに慣れたつもりの
強がりで震える心を
優しく溶かして

会いたい時に会えない事
悲しいなんて思わないけど
そばにいてほしいそんなわがままを言いたくもなる
こんな雨降りの日には



玄関のドアを開けた時

びしょ濡れの貴方が立っていたら
バスタオル越しに抱き締めよう
話したいこと沢山あるんだ

会えない日には会えないなりの
過ごし方もあるんだけれど
ふとしたきっかけで心配になったりすることもある
こんな雨降りの日には



約束なんて必要ないよ
待つ事は辛い事なんかじゃない
雨足は強まり閉じ込められた部屋で
貴方を思う

こんな雨降りの日には


自由詩 雨降り Copyright 1486 106 2012-08-01 00:08:57
notebook Home 戻る