新創世記
HAL

きのうのよる
ゆめをみたの
あたしのおじいちゃんと
うどんやさんにはいって
なにをたのもうか
めにゅーをみていたゆめだった

あたしはまだかんじがよめなくて
よめるきつねうどんにするといったの

でもいるはずのおじいちゃんは
どこにもいなくて
あたしはひとりで
どうしたらいいかとこまってしまった

そのゆめをみながら
そのゆめをみているあたしは
なんだかわからないけれど
なみだがあふれてきて
ゆめをみながらないていたの

でもなみだがかれはてて
もういちどまわりをみると
そこにはなにもなかったの

そしてあたしはもう
ちいさなこどもではなくて
大人になっていたの

だけど私はそこが何処かを知ってた
そこは私がずっと憧れつづけた
私のための新世界だと

そして私は無花果の葉を
全裸のからだに纏い
樹々の葉っぱを集めて
子供の頃にお爺ちゃんが教えてくれた
此の世界の果てまで歩いて行くための
二足の草鞋を創り始めたの

もう善悪の知識の木の実は
絶対に食べないことを誓って

此の世界の何処かで
同じように私を捜している
誰よりも大切なあなたに出逢い
裸足のあなたに一足の草鞋を渡すために


自由詩 新創世記 Copyright HAL 2012-07-30 23:31:59
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