新創世記
HAL
きのうのよる
ゆめをみたの
あたしのおじいちゃんと
うどんやさんにはいって
なにをたのもうか
めにゅーをみていたゆめだった
あたしはまだかんじがよめなくて
よめるきつねうどんにするといったの
でもいるはずのおじいちゃんは
どこにもいなくて
あたしはひとりで
どうしたらいいかとこまってしまった
そのゆめをみながら
そのゆめをみているあたしは
なんだかわからないけれど
なみだがあふれてきて
ゆめをみながらないていたの
でもなみだがかれはてて
もういちどまわりをみると
そこにはなにもなかったの
そしてあたしはもう
ちいさなこどもではなくて
大人になっていたの
だけど私はそこが何処かを知ってた
そこは私がずっと憧れつづけた
私のための新世界だと
そして私は無花果の葉を
全裸のからだに纏い
樹々の葉っぱを集めて
子供の頃にお爺ちゃんが教えてくれた
此の世界の果てまで歩いて行くための
二足の草鞋を創り始めたの
もう善悪の知識の木の実は
絶対に食べないことを誓って
此の世界の何処かで
同じように私を捜している
誰よりも大切なあなたに出逢い
裸足のあなたに一足の草鞋を渡すために