貴女にはもう何も語り掛けられない
kauzak

風が吹いている
為されるがままに立っている
貴女
は僕のことを見ていない

空は晴れている
在りのままを見ている

は貴女に語りかけることできない

凪の海
水平線を見ていると
もう何も考えられないのに
貴女と繋いでいた手を放せない

風が冷たくて
空が高すぎて
貴女を見失って
僕は黙っている


自由詩 貴女にはもう何も語り掛けられない Copyright kauzak 2012-06-17 23:57:00
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