湖畔
たもつ
水面、生まれたての木漏れ日
酸化していく時計と
ミズスマシのありふれた死
導火線を握ったまま眠る
わたしたちの湿った容器は
身体と呼ばれることに
すっかり慣れてしまった
朽ちかけた桟橋から
手漕ぎの小舟が出航する
数えきれないほどの花粉と
沈黙を積んで
自由詩
湖畔
Copyright
たもつ
2012-06-05 19:55:00
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