希望
umineko

あなたは正しいことが好きですか

わたしは
キスの向こうにある風景をぼんやり知っている
それはやわらかで 
さみしい

わたしはいつも探している
わたしは時々メールを打つ
返事がくれば嬉しい
こなければ

世界は絶望で満ちている
そういって友は嘆く
そうだろうか

(あなたは
いつも楽しそうだね)

よく言われる

そうかな

わたしはオリアイをつけるのがなんだか苦手
わたしはことばというものをあまり信じてはいない
もちろん
信じるという作業が
もっとも大切なことを知った上での発言

理解することと
信じることは
たぶん別の出来事だから


あなたは正しいことが好きですか
わたしは
ずっとキスしていたい

それが
わたしの小さな希望

絶望に
少し似ている


  


自由詩 希望 Copyright umineko 2004-12-08 01:08:26
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