ぼくはずっと はっぴい・えんどを好まず
結末の解決を観るひとたちに委ねた
ヨーロッパ映画を多く観てきたけれど

それは斜に構えようとしていた愚かさであり
実は はっぴい・えんどをもっとも求め
渇望していたのは紛れもない
ぼくだったのではないかと
ようやくに気がついた

同時にすべてのひとたちが
はっぴい・えんどで与えられた生を
終えられるようにと願っていることも
ぼくの小さく心の真ん中にあるものだとも
嘘でも偽善でも皮肉でもなく気づいた






※作者より
ひらがなにしたことには
ぼくの或る企みも混ぜ込んでいます。
正解の方には何の賞品もありませんが
心からの拍手をお贈りいたします。