ビッグバン宇宙論
ちゃむ

きっと心の奥底で
何かが弾けた

ビッグバン

それはひとつの災害でした

まだ不確かな感情は
濃密で
情熱的で

少し偏った

不透明な愛でした



膨張してゆく愛のなかに
いくつもの形が生まれる

やがて
その愛の形は
理由を持ち始め

ひとつ
またひとつ生まれては

引き合いながら
遠退いてゆく



膨張し続ける愛

透明度が増し
冷静に愛が分析できてしまうと

いくつもの過去が
距離に意味を見出して

愛がやけに
輝いて見える

ともすれば
時に激しい愛は傷を伴う

ブラックホール

これもひとつの愛の照明です



膨張し続ける愛

未来にも限界があるようで
タイムマシンを信じてみようかな?

愛の外側を見てみたいけど
僕らの愛では叶わない

今投げかけたこの愛は
いつかこの手に戻ってくるのだろうか・・・

ポアンカレ予想なんて
僕には解けるわけ無いけど




膨張し続ける愛

それは希薄な愛で
すでに宇宙はおよそ2.7Kの温度で


愛が冷めてゆきます。


自由詩 ビッグバン宇宙論 Copyright ちゃむ 2012-04-30 23:33:01
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