助走
深水遊脚

またひとつ
何かを壊してしまったみたいだ
動き出す為の未熟なあがきに
称賛は約束されない

消えて行った魂が残した
記憶の欠片をありのままに
誰の為でなく 私の為でなく

少し前までは
気付くことすらなかった
難題


自由詩 助走 Copyright 深水遊脚 2012-04-26 10:53:42
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