一 二

自然に広がる青が好きだ

空に広がる明るくて薄い
無限の青が好きだ

海に広がる深々と水を湛えている
無限の青が好きだ

どちらも大好きだ
どちらも無限に広がって果てしなく
そこには豊穣と空虚しかない


海の底には竜宮城は無い
空の上にはラピュタは無い
それは反語であって
海の無限の青
空の無限の青
に対する嫉妬なのだ
人工物があるわけない
人工物があってはいけない

豊饒な空虚に嫉妬しないで
空虚な豊穣を書き換えないで
青のものだから


自由詩Copyright 一 二 2012-04-23 21:47:23
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