朝の雨
朧月

雨はふってはいないけど
心の中でふっていた

あなたも
泣いていたのだろう

だれも傘をかせないほど
雨がふっていたのだろう

あなたにあいた
穴は私があけた
ほんとうにそれだけなら
どれだけ救われるだろう

朝の空は
なにか言いたげにはじまって
それは夜が始まる頃
私の足りないものとなって
また雨になる



自由詩 朝の雨 Copyright 朧月 2012-04-21 08:15:28
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