背骨と小犬
石田とわ




             

             毛布の中で
             顔をうずめた 
             
             汗と熱のこもった背骨を
             喰らうように
             束の間の安堵と
             二度と来ぬかもしれぬ
             夜への不安
             
             小犬のように
             がむしゃらに
             顔をうずめた

             












自由詩 背骨と小犬 Copyright 石田とわ 2012-04-16 03:05:40
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