二月
乱太郎

 「二月」

貪欲がこの街の草を食み
鳩は広場の雪に足跡を付ける
紺碧には忘却のゴンドラ





 「三月」

悲しみを折り畳んで春の子守唄
緩やかなカーブを横切って
風の一つがまっすぐ進んでいく
渋滞する蕾の開花
僕は此処にはいなかった
冬眠するプロメテウス


自由詩 二月 Copyright 乱太郎 2012-04-13 18:35:16
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