公園キャンパー
umineko

ふたりで
キャンプいかない?
季節も
ぐるりと反対で
何あれ?って
子供らもみてる

近くの公園で
コールマンのお手軽テントで
風をよけて枯れ葉集めて
準備完了


ふたり
シュラフにくるまって
寒いよねってわたしがいうの
そしたら
あなた
寒いわなーっていうの
それを
ほとんど
5分おきに言う

それって会話かな
会話だよね?
その隙き間に
ちょっぴり抱き合う
寒くない?ってあなたが聞く
寒くないよってわたしがいう
しょうがないなあ、って
あなたのシュラフに
いっしょに入れてもらうんだ

寒くない寒くないよほんとだよずっとずっと
外はきっと木枯らしで清掃トラックなんか走ってて
世界がルールと自分本位であふれてる

ねえこの夜を越えられるのかそれはちょっと疑問だけれど
明日新聞の見出しに載らなきゃいいけど
「公園キャンパー、コドクの凍死」
あはは まさか
んなわけないじゃん

わたしは
わたしがよくわからない
あなたにもきっとわからない

だけど
わたしは言うだろう

あなたがいてくれて
ほんとによかった

あなたが
好きだよ

ずっと 
ずっと
 
 
  


自由詩 公園キャンパー Copyright umineko 2004-12-04 16:45:16
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