照れ屋の退院
吉岡ペペロ

数日前退院をして

足を引きずり引きずり

日常をおんぶしながら歩いている

病室よりも冷たい風を

春と感じて

ふたたび光線のなかにいる

それにまだ慣れないで照れている


そうだ

なにが言いたかったんだろう

なにを発見したのだろう

それはひとつだろうか

対象は変わるだろう

時代や文化や風土、考え方

それらを違えてものこるひとつなんて

そんなものあるのだろうか


数日前退院をして

足を引きずり引きずり

日常をおんぶしながら歩いている

病室よりも冷たい風を

春と感じて

ふたたび光線のなかにいる

それにまだ慣れないで照れている






自由詩 照れ屋の退院 Copyright 吉岡ペペロ 2012-04-08 11:21:50
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