照れ屋の退院
吉岡ペペロ
数日前退院をして
足を引きずり引きずり
日常をおんぶしながら歩いている
病室よりも冷たい風を
春と感じて
ふたたび光線のなかにいる
それにまだ慣れないで照れている
そうだ
なにが言いたかったんだろう
なにを発見したのだろう
それはひとつだろうか
対象は変わるだろう
時代や文化や風土、考え方
それらを違えてものこるひとつなんて
そんなものあるのだろうか
数日前退院をして
足を引きずり引きずり
日常をおんぶしながら歩いている
病室よりも冷たい風を
春と感じて
ふたたび光線のなかにいる
それにまだ慣れないで照れている