淡い
subaru★

何かが叶うことを
素朴に夢見て
人間は生きている
   一日一日を

地味に踏みしめてね

たった二百年も
生きれない人間なんて
太陽からみたら
それは ちっぽけだ

なんてね

銀河を遠泳する人間なんて
胡麻粒の星屑みたいで格好悪い

なんてね
    それも言われそうだ

銀河のせせらぎは
名のない粒子が無数に擦り合う
カチッカチッと

負ける気がしないね

そうやって火が放たれて
流れる星に一瞬の願いを託す

手を組む彼等も短い帯の中で
夢を見続けている

うまく締めたいね
一生は儚くて淡いから


自由詩 淡い Copyright subaru★ 2012-03-12 20:08:03
notebook Home 戻る