しくみ
佐伯黒子

軽くなった背中は
じぶんの骨格をおぼえているかい

あいつを鷹を
しばらく見ていないんだ

形づくっていた骨
いっぽんいっぽんの組み合わせ

こうやって生きていたのに

眠ったらそのうち目覚めるとでも
おもっていたのかい

かさかさと聞こえる
砂を噛んだ


自由詩 しくみ Copyright 佐伯黒子 2012-03-07 01:04:44
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