中国の食事情
ジム・プリマス

中国に来てから餃子にはまっている
羊肉と豚肉と牛肉のがあって
牛肉餃子が一番、おいしい
大学の寮の食堂で一人分、餃子を頼んで
タッパーにつめてもらって部屋に持って帰る
小さなお椀に中国で買ったお酢と醤油とラー油を入れて
そこに日本から持ってきた芥子を入れて混ぜる
この日本式のたれに茹でた餃子をつけて食べる
これで中国の餃子が日本の味になる
ブルガリア人のガール・フレンドに勧めたら
彼女も気に入ったみたいで
それ以来、彼女も中国式のお酢だけのたれでは
満足、出来なくなったみたいだ
寮の食堂の肉まんに
このたれをつけて食べてみたけど
あまりおいしくなかった
日本のコンビニの肉まんの方が、よほどおいしい
今日も餃子、昨日も餃子、明日も餃子
広東風の本格的な赤麹で味付けした
本当に焼いた焼豚が食べたいんだけど
デパートでもスーパーでも屋台でも見かけたことがない
似たようなものはあるんだけど、味が全然、違う
大学のスーパーにはどういうわけか
ミニあんパンは置いてあるので(ふつうのあんパンは無い)
朝、一つ(五個入り)買ってくる
それと中国ではパック入りの煮玉子があるので
それを三個買ってきて
一緒に朝飯に食べる
鳥のでばもとを煮たものパック入りもあるのだけど
食べてみたら保存料とか沢山、使ってあるみたいで
腐ってはいないんだけど、如何にも身体に悪そうだ
疲れている時はスーパーで山芋を買ってくる
それを摩り下ろして食べるのだけど
中国の山芋は日本のより粘り気が強くておいしい
刺身が食べたくなるのだけど、こればかりは無理だ
大学の近くにある中国の日本料理店にも
スモーク・サーモンしか置いてない
カレー・ルーは
中国のスーパーにも置いてあるので
日本から持って来なかった
さすがにシチューのルーは無いので
日本から持ってきた
わさびふりかけをお土産に買ってきて
日本の留学生にあげたら
これが好評で
各国の留学生のあいだで人気があるらしい
面白いものだ
また来週の週末にかつ丼でも作って
留学生にでもふるまってあげようと思っている





自由詩 中国の食事情 Copyright ジム・プリマス 2012-03-04 07:07:26
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