ノート(48Y.3・3)
木立 悟





どこをどう歩いても
科学技術体験館のなかには
誰もいなかったのに
出口にとまっているバスは
人であふれていた
乗りたくない と言ったら
一人でも搭乗を拒否したら
出発できない規則なのだという
もう一度館内に入り
別の出口から出たらもう夜だった



バスはまだあの場所に
とまったままでいるのだろうか
























自由詩 ノート(48Y.3・3) Copyright 木立 悟 2012-03-04 01:57:24
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