HISのサーチャージの前で
番田 


何を考えているのだろう
庶民であるレベルでは 不可能な贅沢をしたい
間違いなのかもしれなかった 叶えられないような
だけどどこかに浮かんだ南国に行くことが可能であるなら
動かないでいようとする 思いすら 忘れて
ぶらつくことだろう この街のどこかへと
死んでいるのかもしれなかった
生きる必要などなくなったように
様々な スリの手から 逃れながら 見知らぬ映画館で
ぼんやりと 自分自身をどこに行かせるべきかを考えていた 



自由詩 HISのサーチャージの前で Copyright 番田  2012-03-04 00:06:32
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