小さじ一杯豆板醤
灰泥軽茶

どこもかしこも豆板醤
爆竹弾けて踊る龍

そんなことなら豆板醤
炒めてしまえばうまくゆく

いつものところで豆板醤
温もり探して触れる指

ここぞとばかりに豆板醤
フレフレ鉄鍋揺れる炎

とにかく急いで豆板醤
熱い息吹が時を告げる

振り向くそばから豆板醤
染める紅色とうがらし

やっぱりさよなら豆板醤
うなじが綺麗だそよぐ風

あちらこちらに豆板醤
終わるパレード福笑う



自由詩 小さじ一杯豆板醤 Copyright 灰泥軽茶 2012-02-29 01:26:12
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