逃げるべきだった
mizunomadoka
セレモニーが終わる
家から1マイルほど離れた公園で
タクシーを降りて
ナップサックを開け
鍵をさがした
予想に反して
父親がドアの前で待っていた
「疲れたか?」
私は首をふった
右肩の傷をかばいながら
シャワーを浴び
冷凍食を温めて食べた
外に出て
タバコを吸い
昼間鳴らすつもりだった
ベルにふれる
さっきまで
そこにいた人々が
トリガーを引く度に倒れていく
自由詩
逃げるべきだった
Copyright
mizunomadoka
2012-02-27 22:10:01