「この恋の結末」
ジム・プリマス

*銀色夏生の「下心」のアンサー・ポエム

確信をもって行動したら
「そういうのは、ちょっと」と否定された
恋をしていたけど愛はなかった
貴方にも
後になって気づいたのだけど
否定されても
自分の想いをぶつけようとした
自分がいて
愕然とした
それは愛じゃないから
僕にも愛は無かった
貴方の容姿と若さに
魅かれていただけだった

頭の中が真っ白になった
辛くなかった
悲しくなかった
ただ頭の中が真っ白になった
何も手につかず
何も出来なかった
がんばれと言ってくれる
女がいるから
大丈夫だけど
それが僕の十年来の
恋の結末だった

十年間、恋をしていたけど
愛じゃなかった
二人のあいだに
愛はあると思っていた
でもそこに愛は無かった
どこに行けば
愛は見つかるのだろう
愛が見つかるまで
僕は又、詩を書くだろう
新しい出会いはあるんだろうか
僕は又、恋をするだろうか?
分からない

貴方に、この恋を
フォローする気があるのなら
僕の電話番号も
Eメールも
住所も
伝えてあるんだから
電話するなり
Eメールを送るなり
手紙を書くなり
することが出来るはず
それがないということは
貴方には、この恋を
フォローする気が無いってことだ
完全な僕の
一人相撲だったということだ
そのことが分かっていても
どこか期待している
自分が空しい

でも愛がないなら何もいらない
やさしさも、なんの言葉も
欲しくはない

身体がパンパンになった醜い僕は
美しくなろうと思った
でも、もし僕が痩せて
もし、美しくなったとして
自分に恋する女が出来たとしても
それは、やっぱり愛じゃない気がする

貴方に買ったペンダント
渡せないまま終わってしまった
どうしよう
もしつぎに好きな女ができたら
その女に贈ろうか




自由詩 「この恋の結末」 Copyright ジム・プリマス 2012-02-27 06:32:22
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