青い風
朧月

川をみると
カラダの中に川があるように思い
海をみると
以前に海にいたように思う

古い教科書のような山は
常にそこにあり
捨てようとしても捨てられない

どこからきて
どこへかえるのか
水の流れる音を受け取りながら
空洞の私の芯を流れる水を思う

この風にゆれる雑草の名前はまだ知らない
摘むことはせず見守りながら
同時に見守られていることを思う

丸いのかこの地球
知らないことを知りながら
私は私のゆく道をゆく



自由詩 青い風 Copyright 朧月 2012-02-10 13:13:18
notebook Home 戻る