ある日のこと。
番田 


空港を歩いて、異世界へ向かう僕。
黄色い、窓から見えていたはずの街に吸い込まれていく。
というのは嘘で、北駅にまずは向かった。
フランスは金がかかるね。
イタリアも例によらず。
僕はドミトリーを選んだ。たくさんの子供たちに交じって眠った。
朝食だけはどんな国でもパンだけはおいしい。
それはそれはカリカリとしていた。
素敵な女性に話しかけている眼鏡をかけた黒人の男を見た。

通りかかった女性をナンパしているご老人。そういえば大股を広げて座っていたアブリルラヴィーンみたいな子も見かけた。その子もナンパされていたが。言葉的にナンパなんてもの自体ないんだろうな。僕も女の子に話しかけてみたらうれしそうだった。素敵な国だと思う。

だけど本当に素敵だったなぁ、南仏は。
僕一人が浮いていた。
海をぼんやり見てからカフェでヘンな飲み物を飲んでいた。
ファッション雑誌の撮影とかもやっていた。



散文(批評随筆小説等) ある日のこと。 Copyright 番田  2012-01-29 02:04:30
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