いまも夢のなか
一 二

夢に浸るのは
無駄だと
いい加減に気付け

と自分に言い聞かせる

夢のなかぐらい
いいじゃねぇか
構わんだろ

と自分に言い聞かせる


朝に目が覚めれば
思い出になってしまったことを
素直に受け止め
静かに二度寝する

それでも
もやもやを拭いきれず
瞼の裏に涙を隠す


だから泣きながら歩き出す
行く先は果てしなく遠い

しかも笑いながら立ち止まる
中休みも必要

おまけに前に進む
前しか見えない目玉しか持っとらんよ

でも時々後ろも向く
これ以上は無くさんよ


朝になる前に
早く
急いで

星を照らすんだ
お前なんか
簡単に見つけられるぞ


夜になる前に
おら
なにやってんだ

黒っぽい野原で
夜は星を持っとらんよ


必死に握りしめてる
布団のシーツを放すのは
いつになるのだろうか

楽しみ


自由詩 いまも夢のなか Copyright 一 二 2012-01-28 07:19:41
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