無題3
吉澤 未来

脳細胞の奥底の足跡から 新しい欲求が湧きだしてくる
過去の堆積した記憶が
しがらみの現実へ解き放つ私へ
白い現実の
奥にいる蛇への波状方向へ録音を現実の録音機から 
今私は今をみる・・・。 一人だけの women
そっとしておいてよ 私はだから たった一人の  momen(ウィメン)

どこにもない 浮かぶことのない 現実の底に触る手は・・・  
つめたい 
つめたい手がある

唐突の影絵帽子や 
郷里の歌に
dancing all 脱いだ
ballet shoes 私の脱け殻 
私はそして・・・透明になる 
そっとしておいたら冷たく光る影のうえに 濡れた音響装置をかかげ 

かしこいかしこいと私を褒めてあげたら
無言になって 
浦島太郎 

逆に現実は波状方向から収斂し  
嘘つき狼少年への同情をなす・・・ 

神話は単なる神話なのだ。 



自由詩 無題3 Copyright 吉澤 未来 2012-01-27 23:57:24
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