出勤風景
yamadahifumi

古い絶望の上に

俺達の廃墟が立っている

「今更どうなるものか・・・全てはもう遅いのだ・・・」と誰かの嘆きが

古い牧歌のように流れて行く・・・

と、俺は急に俺の夢から覚めて

現実という奴に帰ってくる

朝、俺が人並みに出勤するためにヒゲを剃ると

アゴに二本の血筋が現れて

俺はそいつらを撫でながら優しく笑った


自由詩 出勤風景 Copyright yamadahifumi 2012-01-22 02:33:13
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