冬の星座
梅昆布茶
こころは凍えていたね
ねえ
言葉が通じない以上に
冷たいたたずまいの時刻
柱時計は
風の中でぼんと鳴ったね
田圃の上にはオリオン座
ペテルギウスの紅が綺麗だった
愛し合えない愛はたぶん星座になるのだね
結ばれない愛も多分糸車の糸に撚られてゆくのだね
たぐり寄せたものは冬の星座
清冽な哀しみを散りばめた夜
僕たちはそれぞれの道をえらんでゆく
ためらいながらも小さな吐息をついて
いつか夏の星座になるために
自由詩
冬の星座
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梅昆布茶
2012-01-18 00:11:48